2013年1月29日火曜日

ホストに学ぶ交渉術 (後編)


さて、前回はウソをついたときの代表的なしぐさを紹介しました。今回はウソをつくよりは確実に良い結果を生み出す方法を紹介します。

 心理学が発展したのはここ数十年です。たったそれだけの間にこれだけの「ウソの手がかり」が発見されているということは、まだ発見されていない手がかりが、それこそ星の数ほどあるということです。
 ですから、前回言ったことに気をつけたとしてもウソのサインは必ずどこか別の場所に出てきてしまうのです。そしてそれは無意識のうちに、必ず相手に伝わってしまいます。1回や2回はバレなくても、何度も会っているうちに疑念は確信に変わり、最後には絶対にそのウソはバレてしまいます。ウソはその場限りの関係でしか使えません。

 よって口説きにおいて大事なことは、気持ちの中にウソを作らないことなのです。ウソが無意識のうちに相手に伝わってしまうのと同じように、本当の気持ちも必ず相手に理解してもらえます。

 プロのホストは、決してウソはつきません。どんな女性とでも、すぐに相手のいい点を見つけて、その瞬間だけでも心の底からの愛を向けて、その気持ちを素直に出して会話をしているだけなのです。


 そしてこれは、ビジネスでも当てはまります。

 「自分の利益のためだけに、相手を騙してやろう」と考えていては、いつまでも交渉はうまくいきません。例えその交渉の場だけでもいいから、その契約が相手の会社の利益になり、必要であると固く信じることが大切です。
 そのためには、さっきの実験を逆に応用します。気持ちにウソがあると距離を広くとってしまうわけだから、逆に相手に一歩近づくことで強制的に気持ちの中のウソを消すのです。
 近づくことで相手との心理的な距離を縮め、なおかつ自分の気持ちを純度100%にする!
 これこそが、スーパーメソッド「ニアー・ザ・ピュアー」!


 きっとみなさんの恋愛に、ビジネスに、役立つはずです。一番大切なのはあなた自身の気持ちなんですよ。

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