2013年2月26日火曜日
男なんて○○なもの? (後編)
今回は続きなので、前回の分からお読みくださいね。
それでは、それぞれの選択肢を見てみましょう。
問題外なのはE.「うげ、最悪」。男性にとっては全人格を否定されているのも一緒です。
でも、実は他の選択肢もほとんどこれと同レベルなショックを与えるのです。
例えばC.「自分でできると思うなら、やってみて。失敗しないと言える?」。
男性は女性との会話を、特に「悪意的に」取りやすいのでこのように感じてしまいます。
「自分でできると思うなら、やってみて」
→「できるもんならやってみなさいよ。できないとは思うけどね」
「失敗しないと言える?」
→「失敗するに決まってるけど」
そしてこれは、他の選択肢も同じです。
『自分の考えを否定されている』という事実が、言葉を強制変換してしまうのです。
B.「うーん、確かにあなたは実力はあるけど、失敗する可能性だってあるし……」
→「実力があるとは言っても成功できるほどじゃないのよね」
A.「ねえ、冷静に考えて。それはちょっと、難しいんじゃない?」
→「いつも冷静に考えられないのよね。かなり難しいことが分からないの?」
特に女性が「論理的に話している」と感じている時ほど、相手に対するショックは大きくなります。なぜなら「論理的に追い詰めている」ことになるからです。
すなわち、この中でもっとも正解に近いのは、
D.「あなたがやりたいのなら、やってもいいと思う。でももう少しゆったりと考えてみるのも、ありだと思うよ」
もしあなたが男性の気持ちを思うように導きたいと思うなら、まずは 優しく包み込んで、敵意はないことをハッキリと示してあげてください。それさえできれば、相手は次のあなたのセリフを心の底から聞くようになるはずです。
これは、ビジネスで上司や同僚に意見する場合でも同じです。
まず相手のことを無条件で満たしてあげて、その後にやんわりと他の選択肢を示してあげるのです。もちろん示されるのは、あなたがもっとも望んでいる選択肢です。実はこの提言こそが、一番効果的に相手に届くのです。
これこそがスーパーメソッド「絹のトランポリン」!
誰かを説得するのは、ボールを飛ばすのと同じです。思い通りの方向に飛ばしたかったら、まずは絹のように滑らかなトランポリンで優しく包み込むことが必要なのです。そして包んでしまえば、あとは思いのままですよ。
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