2013年6月19日水曜日

攻めるために目をそらす!? (後編)


(前回の続きです。)

 こう話すと、みなさんはこう思うかもしれません。
 「でも、ウソをついて後ろめたいときに目をそらすのは、あれは立場が下の人がそらしてるのでは?」

 その疑問はもっともです。
 しかしこの場合は、「相手の気持ちを損ねることの恐れよりも、バレることの恐怖がより強いため」に、つい目をそらしてしまうのです。

 よって「互いに隠している部分のない」初対面の場合、より相手の気持ちに恐れや不安を抱いている人の方が、目をそらすのが遅くなることになります。

 ほら、思い出してみてください。
 あなたのところに来た営業の人に、セールスの人。みなさん、必要以上にあなたの目を見つめる時間が長かったりしませんでしたか? それは、それだけあなたの気持ちに「買ってくれるかな…。OKしてくれるかな…。」という強い不安を抱いているからなのです。


 ここまでの話をまとめると、あなたが初対面の人と対等の立場で交渉を始めようとする場合、目と目が合ったときは「先に目をそらしてみる」こと。

 一般的に人と人が見詰め合う時間は約5秒間だと言われていますので、少しだけ短く「3秒」あたりがベストでしょう。

 相手と目が合ったら、気持ちの中で「1・2・3」と数え、それと同時に目をそらしてみてください。これを繰り返しているうちに相手は不安を感じ、相手の気持ちはあなたに寄ってくるでしょう。

 またこれを恋愛に応用するなら、とにかく口説くときも、じーっと見つめ、3秒たったと同時に自分から目をそらすこと。相手は「あれ……。もう見てくれないの…。」と思い、いつのまにかあなたのことがより強く気にかかっていくはずです。


 よって今回の話をまとめるなら、「相手との交渉や恋愛を自分に有利に進めたかったら、会ったときに数回は、3秒で目をそらしてみること! それだけで相手の気持ちが、あなたの方に寄ってくる!」

 これこそがスーパーメソッド「サディスティック・サード」!
 3つ数えてそらされる視線は、相手の心を強く支配するはずです。


 「常に自分のことを見ていてくれる異性」。
 これは確かにうれしいのですが、あなたならその人を自分から積極的に追い求めようと思うでしょうか。それよりも、「時にしか自分のことを見てくれない異性」の方が、より強く興味を引きませんか?

 恋愛もビジネスも、大切なのはメリハリ。「押して押して押しまくれ」だけではなく、時には引いてみることも重要なんですよ。

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