2013年9月29日日曜日

お風呂に入ってたの♪



今回は男女間の会話についての認識について、前後編にわけてお話しようと思います。

 

 

最近彼が出来たばかりのネネコちゃん、せっせと彼にメールを送ります。


ところが、彼はちっとも返信してきてくれません。


お休みの日には必ずといっていいほどデートのお誘いもあるし、電話もラブラブ。


なのにどうしてメールだけ???

 

 

 

「大好きなトールちゃんへ

 今お風呂に入っていたとこです。

 もう寝ます。

 おやすみなさい。  ネネコ  」

 

 

 

この日もやはりメールは来ませんでした。


がっかりするネネコちゃん。

 

 

「どうして?本当は私のこと好きじゃないの?

 もしかして、だまされてる?」




彼はどうしてメールを返してくれないのでしょう。

 

 

 

 

ちょっと待ってください。


実は彼、返事が出来なくて困っているんです。

 

 

 

心理学的に、「会話」というものは、男女間で認識が大きく違うもの。


女性にとって会話は、単純なコミュニケーションツールのひとつ、人間関係をより高め、潤滑にするための手段のようです。


しかし男性はそうは思っていません。


男性は会話の「意味」を 常に考えながら「会話」をしているのです。

 

 


「お風呂に入ってたの♪」 


これ、実は本当~に返事に困ります。


「どこから洗うの?」  なんて書いたらセクハラにならないだろうか…。


「お風呂、気持ちいいよねー!」 とか返すべきなのか…。


しかし、そのことに何の意味があるのか、男性はそこでまた考えてしまいます。


そのうちに時が経っていまい、男性は何も返せなくなってしまいます。

 

 

 

ではどういう風にメールしたら、彼は返信してくれるのでしょうか?


その答えを、次回の更新で明らかにしましょう。






イラスト…ソラさん

2013年9月26日木曜日

1人で? みんなで?



こんにちは、ゆうきゆうです。

今週も張り切ってまいりましょう。

 

 

今日はあなたの『1人でOK度』を計っていきたいと思います。

 

 

「人間はサルから進化した動物である」ということをご存知でしょうか。

 

たいていの人はご存知でしたね。

それこそサル並みの質問でしたね。


ちなみに僕は

アメーバ→ミトコンドリア→ゆうきゆう

という直接の進化をたどっていますが、それはまた別のお話です。




さて、サルがサル山を作って集団で行動するのと同じで、人間も集団の中でしか生きていけない動物です。

 

 

心理学には『社会的比較理論』というものがあります。


簡単に言うと、『人間は常に自分と同レベルの相手と比較したがる』というもので、人は、周りを見、比較し、はじめて生きていけるのです。

 

 

特にこの傾向は、自分に不安を抱いている人ほど大きくなります。

自分の中に強い「安心」を得ている人は、それほど周囲のことを気にしません。

 

 

 

では、あなたの「1人でOK度」はどのくらいでしょうか?

早速計ってみましょう。

 

 

 

◆電車の中で、周りの人があなたのことをチラチラと見ています。

 こんなとき、あなたはいったいどう思いますか?


1「ふふ。私が綺麗だから見てるのね」

2「まぁっ! 私ってそんなに綺麗かなぁ…♪」

3「もしかしてファスナー、あいてる!?」

4「誰か芸能人でも乗ってるのかな…」




答えを選んでから、続きをどうぞ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1 → ひとりでOK度 100%。


過剰なほどの自信を持ち、そしてそれを疑うことを知りません。

周囲の評価があってもなくても、あなたにはそれほど関係がないのです。

まさにひとりでも生きていけるタイプでしょう。

思い切り大成するか、逆に浮きすぎてしまって失敗するかは、あなたの行動にかかっています。




2 → ひとりでOK度  60%


相手の目によって自分について考えていると言うことは、それだけ自分の評価を気にしていると言うこと。

けれどもある意味楽観的に考えられる人です。

相手からの良い評価で、かなり勢いよく仕事や恋愛を進められるでしょう。




3 → ひとりでOK度  30%


常に自分に不安を抱えています。

特にちょっぴりマイナスに考える傾向があるようです。

周りの意見に振り回されることが多いので、気をつけた方がいいでしょう。




4 → ひとりでOK度 80%


「自分が振り向かれるはずがない」と、すぐにそう考えているわけで、それはすなわち、自分をよく知っている証拠。

同時に冷静な目で状況判断ができる人です。

ただ「自分が振り向かれるはずがない」と、未来にあまり希望を見いだしていない様子。

そういう意味で、不安が0とは言い切れません。




いかがでしたか?


気になる相手にこのテストをして、OK度が低かったらチャンスかもしれませんよ。

電話やメールで頻繁に相手を誉めたなら、ふり向いてくれるかも。









イラスト…百福さん

2013年9月23日月曜日

69秒で読める心理学

こんばんは! ゆうきゆうです。

今日は相手に遅刻させないための心理技術をお教えしましょう。




遅刻ばかりする友人と絶対8時に待ち合わせたいと思っています。

どの言い方をしたら友人は8時に間に合うよう来てくれると思いますか?


 1.『絶対に8時に来いよ!』     

 2.『10分くらいなら遅れていいよ』 

 3.『待ち合わせは7時58分だよ』  

 4.『8時だよ、全員集合!』 




解いてから、続きを読んでくださいね。

                  

                

   

   

 

では、解説をしましょう。




心理学では「端数効果」と言うものがあります。


街を歩く人たちに、「すみませんがお金をください」と頼む実験がありました。

OKしたのは20%程度の人だけ。

しかし次に「すみません。17セントください」と頼んでみると、なんと半数近くの人がOKをしてくれたのです。


これは、具体的に指定することによって、「そこまで細かいことを言うからには、なにか正当な理由があるに違いない」と思ったからと考えられます。




それを踏まえて選択肢を見てみましょう。




1番はいくら「絶対」と言っても、それほどの強制力はありません。

かえって反発したくなってしまう可能性もあるでしょう。


そして2番は「10分くらいなら…」と譲歩していますが、さらに遅刻される可能性が大。


その点3番なら、「7時58分」と中途半端な時間を指定することで、「何か意味があるのでは…?」と相手は考えます。その結果、ほぼ確実にその時間を守ってくれるはずです。


4番は歳がばれるだけだと思います。




よって答えは3番です。




さて、この方法は、他にも応用できます。


たとえばデート中に、相手を口説くためにもう少しだけ一緒にいたいと思った時、「あと4分だけ一緒にいて」というように頼んでみてください。


たとえ帰ろうとしていた相手でも、その中途半端な数に興味を引かれ、ついOKしてしまうはずです。




「どうして4分なの?」と聞かれたら、答えは何でも構いません。

「少なくともそのくらいは一緒にいたいんだ」とか「いや、何となく」というように答えても、相手はきっと「ううん、何か意味があるはずだわ…」と、無意識にあなたに強く好奇心をそそられます。

そうすればその後の口説き文句も、さらに気持ちに浸透しやすくなるものですよ。




よって 「相手と約束やお願いをするときは、わざと中途半端な時間を指定すること!」

それだけで気持ちを確実に強くあやつることができます。


これこそがスーパーメソッド『ハンパな砂時計』!


あなたの誘いを確実に成功させるために、どうか覚えておいてくださいね。





イラスト…ソラさん

2013年9月19日木曜日

入ってきたら、あなたは…。



 

 

みなさん、カラオケはお好きですか?

 

 

ところで、店員さんがドリンク等を運ぶために、カラオケルームに入ってくると、それまでノリノリで歌っていても、一旦 歌を中断したり、ちょっと小さめの声になったりすることがありますね。

その逆に、店員のことなど気にせずに、歌い続ける人もいる。


ここには一体どういう心理が働いているのでしょうか。

 

 

 

 

カラオケの場合、仲間内に歌を聴かれているのは良くても、突然あらわれた店員さんに歌を聴かれるのは、なんか気恥ずかしいところがありますね。


これはいったいどうしてか?


それを説明するのが、「内集団」「外集団」という考え方です。

 

 

「内集団」とは、自分と同じグループ。

「外集団」とは、自分とは違うグループのことです。

 

 

「一緒にカラオケに入る」「一緒に歌う」という行動は、共有意識を作ります。

それこそが内集団。

この中にはいることで、人はちょっとした「守られている感じ」を得ることができます。

 

 

よって、「店員さんが来ると歌うのをやめてしまう」というのは、「守られている感じ」があってはじめて、歌うことができているということ。

店員という外集団の人の前では、歌うのを恥ずかしいと感じ、ためらっているわけです。


そういう人は仲間内への連帯感も強いので、


「えー、あの人のことなんか好きなのー? やめておきなよー!

 実は○○ってウワサだよー!」


と言われたりすると、


「そ、そう~!? そうよね! 私も実はそんなに好きじゃないんだ!」

と言ってしまったりするタイプです。


時には、自分の思ったように行動してみてもいいのではないでしょうか。

 

 

 

逆に「店員さんが来ても関係なく歌う」というのは、ある意味自分の行動に、自分で自信を持っている証拠。


内集団だろうと外集団だろうと、関係なく自分をアピールできる人です。

集団に対する連帯意識はあまり強くないでしょう。

 

 

 

まぁでも、店員さんが来ると歌うのをやめてしまうというのは「ドアが開いたため、音が外に漏れないよう気を使った」ということも考えられます。

そういうタイプのカラオケボックスで、店員さんが来ても歌うのをやめない人は、ちょっと周りが見えてない人かもしれません。

 

 

ところで、声を小さくしたり、歌うのをやめてしまう人にアプローチしようと思ったら、友人同士の根回しが効果大かも。


将を射んと欲すれば馬を射よ


頑張ってください。

 

 

 

ちなみに「内集団」「外集団」というのは説明するために出した概念で、どちらの選択肢によって、内集団タイプ・外集団タイプというものではないのでご注意ください。

 

 










イラスト…ソウさん

2013年9月16日月曜日

男性心理はこう読む!「私たち、そしてどうなるの?」


こんばんは。ゆうきゆうです。


突然ですが、


「『会話』というものは、男女間で認識が大きく違う」と言う事をご存知でしょうか。

 

今日はそんな話をお届けします。


 

寸劇 『ももえのピンチ!』


最近ちっとも連絡を取ってくれない彼。

「今度の休みはいつ?」と聞いても「うーんちょっとまだわからない」と、そっけない返事。 

久し振りに会っても何だか上の空。

だんだん不安になってきたあなたは、このところ、つい彼を責めてしまいがちでした。

 

 

そんな時見てしまったのです。

 

何気なくのぞいた彼の携帯へ、明らかに女性からと思われるメールが!

 

ショックで眠れない日々が続くももえ。

でも、本人にはっきりと確かめたい、そう思ったももえは彼にメールを送ります。


「最近ちっともデートできなくてさびしいよ。

 お仕事終わったら電話ちょうだい。

 何時まででも待ってるから。

                ももえ  」


ところがとうとうその日は電話が掛かってきませんでした。

 

 

 

それから3日ほどして彼からメールが来ました。


「 最近オレたちしっくり言ってないじゃん?

  このままじゃお互いのためによくないし、

  一度別れて考えたほうがいいんじゃないかなあ。

  その方がお互いの将来のためだと思う。

  しばらくメールも電話もやめよう。

  それじゃあ          」

 

 

 

さあ、みなさんは彼の気持ちをどう読みますか。

 

 

 

 

 

 

 

 

では、解説をお話ししましょう。

 

 

男性は女性に比べて言葉使いが攻撃的なので、会話の態度や文章も冷たく感じる時があります。


さらに男性の習性として、目的がないと会話もメールもしません。


女性にとってコミュニケーションの手段である「会話」も、男性にとっては攻撃の手段だったりします。




そのため男性と女性のあいだでともするとすれ違いが生じます。

 

 

 

 

実はこのメール、「絶対に別れる」という宣言ではなく、離れていきそうなふたりの気持ちを引き戻すために、彼が放った起死回生の一打なのです。

 

 

男性は長文が苦手なだけに、長いメールを送ってくるという事はあまりありません。

 

このメールは、全体的に見て別れを切り出すメールのわりには長文です。

これは、「相手にまだ気持ちが惹かれつつ、最後のチャンスとして会話しよう」と思っている可能性が大。

 

もしあなたのもとから去りたいと思ったら、とにかく自分の意見をここまで話すことはなく、「別れよう」の一文で済むはずです。

 

 

また、男性は言葉使いが攻撃的なので、メールの文章も冷たく感じるかもしれません。


でも、 『オレたち』には、ふたりはまだ一緒!という親近感&一体感が出ています。


本当に別れたいなら「オレとお前」など、それぞれを別に表現します。

 

 

 

まだあきらめないで、とにかくじっくりと話すことが重要ですよ。

 






イラスト…百福さん

2013年9月13日金曜日

握っていいの?



こんにちは、ゆうきゆうです。




「自分の母親や妻が握ったおにぎりは、普通に食べられるのに、友達のお母さんが握ったおにぎりは、何故か抵抗がある! これってどういうこと?」




と、いうわけで、今回のテーマは、

「ひとんちのおにぎりでも、抵抗なく食べられる?それとも食べられない?」です!


あなたは人のうちのおにぎりを抵抗なく食べる事ができますか?

 





 

 

 

「まずい・不潔」などの理由ではなく、なんとなく食べられない。」

「おかずはOKでしたが、特におにぎりに抵抗がありました。

 ただし、めちゃくちゃきれいなお母さんが作ったものなら、食べられる。」

 

 

 

さて、これはどういうことなのでしょうか。

これらは2つの方面から分析できると思います。




まずひとつ目。


たとえばヤクザの男性がいたら、なるべく近づきたくないと思うはず。

心理学的に、人間の感じる心のナワバリを、『ボディ・ゾーン』と言います。

これはヤクザのボディ・ゾーンに侵入してはいけないという心理が働くからです。


同じようにヤクザの男性が車を運転していたら、その車にはなるべく近づかないようにするのではないでしょうか。

その車にも、ヤクザのボディ・ゾーンが適用されていると感じるからです。




握ったオニギリも、ボディ・ゾーンの一種と考えられます。

ある意味、それを通して、その人の体などを食べたり、触れたりするのと同じわけです。


ですので食べられない人は、かなりボディ・ゾーンの意識が強い人。

逆に食べられる人は、あまりボディ・ゾーンを意識しない人。




「あの人って、近寄りがたいよね…」と思われがちな人は、自分自身のボディ・ゾーンも、あまり侵害されたくないと考えている人、つまりボディーゾーンの意識が強いので、おにぎりが食べられない確立が高いのでは?


「あの人って、なれなれしいよね…」と思われることもある人は、どんな人のおにぎりもOK、ということ。

 

 

 

 

 

2つ目は脳の優位面からの分析です。

 

 

 

左脳優位型(論理型)


別に汚くないじゃん。病気になるわけでもないし。

だから食べられるよ。


と思うタイプ。

論理的に物事を考え、その通りに行動できる人です。

 

 

 

右脳優位型(イメージ・感情型)


食べる ← しかしそれは、その人が手で触れたもの。

すなわち食べることは、その手に対する間接愛撫と同じ!


そこまでイメージしてしまいます。

そのため論理的思考に感情が勝ってしまい、食べることができません。

これがやや強くなると、不潔恐怖などになるかもしれません。


電車の中でつり革を触ることができなかったり、一日に何度も手を洗ってしまったりです。

 

 

 

いかがでしょうか。


ちなみに中国の人が日本に来ておにぎりを出しても食べないのは、冷えたものを食べる習慣が無いからで、女体盛り幕の内弁当だったとしても食べません。


食べないんじゃないかな?


多分食べないと思う。


ま、ちょっと聞いてみたいものですね。




それではまた次号。













イラスト… 桐生らんこさん

2013年9月10日火曜日

やって、させて、ほめて (後編)



それでは前回に引き続き、「人を指導する」方法を、具体的にお話していきます。






前回、人を成長させたい、と思ったなら、わずかでも仕事に内発的動機、つまり興味を持たせ「この仕事を続けたい」という気持ちを起こさせる事が必要だ、という話をしました。



そこで前編の冒頭に出てきた、

『やって見せ、言って聞かせて させてみて、誉めてやらねば人は動かじ』です。




以前「ちかくはちから」というお話をした事があります。

「近い」「簡単な」というものには力があるのです。


「やってみせる」という事は文字通り、これからやることを「見せる」ので、教えられる側は、これからやる事に対してイメージを作る事をできます。

つまり、「百聞は一見にしかず」。未知なものが簡単になるのです。




次に「言って聞かせ」る事で、それをするとどうなるのか、なぜそれをするのか、

それをしないとどうなるのか、ということを話します。


だれでも、人間って、自分を移し込む鏡がないと不安になってくるものなんです。

この仕事が会社にとってなんの役に立つのか、自分のした事はこれでいいのかわからないとだんだん不安になり、続ける事が困難になってきます。


「言って聞かせる」事で、その不安が解消するとともに、人に好奇心を与えてくれます。


「この伝票は、ここに判があることが重要なんだ!気をつけるぞ」

「この書類は、こういう書き方のほうがいいのじゃないだろうか?」

こんなふうに、疑問が解消され、好奇心を持つことで、いつも仕事に新鮮さが加わり、やる気が出はじめます。




そして「させて」「みる」。

そばで「みて」いる事で、人は失敗を恐れずその仕事に取り掛かれます。

また、問題点があればその場で直してやればいいのです。




最後に「誉める」。

今まで、内発的動機づけで、じわじわと暖めてきたエネルギーを、ここで一気に爆発させてあげましょう。

たとえ10のうち9まで間違っていても、1できたならその1の事を誉める。

その事で その人の次の段階へのダッシュにしてあげることができるのです。


ところで、よく、この「ほめる」という最後のシメを忘れてしまう人がいますが、それは本当にもったいない。

「ほめる」事で、その人は「この会社のために」「この上司のために」がんばろうと言う気持ちになるのです。

でも、「ほめる」事を忘れてしまうと、いつか、その場所が嫌になり、他へ行ってしまいます。

そうして今まで教えたノウハウを他で使っていたりします。


そんなことにならないように、この最後のシメ、「ほめる」事を忘れないようにしてください。




さあ、この方法で指導してもらった人は、あなたのために頑張り始め、この指導を続ける限りついてきてくれるでしょう。


また、教えたい10をすべてその人が飲み込んだなら、もうあなたはその人についている事はありません。

その人がもう失敗をしないことを知っているのですから、安心して任せられるからです。


そうして、自分の仕事をする時間もでき、効率も上がる、というものです。




会社やお店を、何10年に渡って維持していくには、「人を育てる」事は重要課題です。

これをマスターしたあなたは、職場やさまざまな場所で大事な人間となる事ができるでしょう。

2013年9月6日金曜日

やって、させて、ほめて (前編)



今日は『人を指導する』という事についてお話していこうと思います。


こういう言葉をご存知でしょうか。

『やって見せ、言って聞かせて させてみて、誉めてやらねば人は動かじ』


ちょっと古い言葉です。



これは明治の連合艦隊司令長官、元帥海軍大将 山本五十六(やまもといそろく)の言葉です。
人を指導するコツが全てこの一言で言い表されている、といってもいいでしょう。


仕事をする最大の動力は「やる気」です。


そのやる気を起こすものには、
「外発的動機づけ=他人のためにやる」
「内発的動機づけ=自分のためにやる」
の2つがあります。

たとえば「お金を稼がなきゃならないから」「世間体のため」というのが外的動機づけ。
そして、「この仕事にやりがいを感じるから」「社長を尊敬しているから」というのが内発的動機づけです。

ある時、杉村健という学者が小学生2400人に対して「勉強する理由」というものを聞きました。
すると理由のうちの上位を占めた80%は、「親に誉められたいから」「先生に叱られたくないから」といったような外発的動機づけでした。

でも、成績がいい生徒たちはほとんど「好きだから」「面白いから」「新しいことを知りたいから」といった内発的動機づけを理由として挙げていたのです。

すなわち、外発的動機は、時に爆発的な力を発揮しますが、持続力はありません。
しかし、内発的動機は、仕事の効率、ひいては能力をも上げる大きなパワーとなるのです。


もちろん、内発的な動機づけだけが重要とは言いません。
人の好みは移り変わりやすいものですから、内発的動機づけだけでは、いつか飽きる時が来ます。
そんな時に「誉めてくれるから」「期待を裏切りたくないから」といった外発的動機づけが必要なこともあるでしょう。

走りに例えるなら、外発的動機づけは「ダッシュ」、内発的動機づけは「マラソン」です。

ですから人を「成長させたい」と思ったなら、わずかでも仕事に内発的動機、つまり興味を持たせ「この仕事を続けたい」という気持ちを起こさせ、また、「この仕事をしよう」と背中を押してやる事が必要です。


そこで、冒頭に出てきた、
『やって見せ、言って聞かせて させてみて、誉めてやらねば人は動かじ』 です。


次回では、それを踏まえて具体的に人を指導する方法をお話していきましょう。


続く

2013年9月3日火曜日

プライドをくすぐる


「男はプライドの生き物」といわれているのをご存知ですか?

これについて、ちょっと面白い記述があります。

動物の世界では「弱気になり、弱みを見せる事」は、すなわち「死」を意味するのです。


例ば、シマウマはライオンよりずっと早く走れるのだけど、弱みを見せた瞬間、自分より遅いはずのライオンに追いつかれ、あっという間に命を奪れてしまうのだそうです。


男性のハンターとしての習性とあわせて考えると「プライド」とは生死を分けるものだったため、なかなか抜けきることができないのかもしれません。

けれどもそれなら、この男性の習性を上手に使って、彼の心をしっかりつかんでみましょう。


●彼とけんかした後、上手に謝りたいとき

ここがポイント → 男のプライドをくすぐれば、まるく収まります。

くりかえしますが、男はプライドの生きものです。けんかをしたあと、簡単に謝ることはできません。
そこであなたも意地を張っていると、せっかく上手くいくつき合いもコジれてしまいます。
大切なのはケンカをした内容の追及や、どっちが悪くてどっちが正しいかということではないのです。

真実はこのさい横においておいて、ひとまず謝りましょう。そのうえで自分が怒ったのは、本当は「あなたを好きすぎてうまく言えなかった」という風に気持ちを伝えます。
こんな風に持ち上げられれば、男性側も「オレの方こそ悪かった」と言わざるをえないでしょう。

最後に『許してくれる?』と問い掛ければ、速効で彼からもおわびの言葉が返ってくるはずです。


 今日はごめん!!
 ワガママ言うつもりじゃなかったけど、
 ○○の顔を見てたらつい…。
 大好き!って気持ちと、わたしが思ってるほど
 ○○はわたしのこと好きじゃないかも!?
 って気持ちが不安になって、
 ついひどいこと言っちゃったんだ。
 許してくれる?




●彼のほうから上手にデートに誘わせたいとき

ここがポイント → 共通の趣味から、彼のうんちく王魂に火をつけて

多くの男性は、女性から強烈に誘われるとひいてしまいます。
ハンターとしての習性からか、“自分と同レベル、またはそれよりやや上の女”を狙いたいのが心情。
つまり、女性の立場として「誘いまくる」のではなく、男性から「誘いたくなる」ようにするのがポイント。それにはまず、男性をたてて、話しや趣味を合わせてあげましょう。
野球でもサッカーでも何でもOK。
「わたしも興味があって、もっと知りたいから教えて」という気持ちをアピール。
誘いやすい状況をつくります。

『イマイチわからないところがあるの』などと言われれば、彼はプライドを刺激され、「何が分からないの?何でも聞いてよ!」と、俄然はりきってしまうでしょう。
すぐにも『じゃ今度の週末はナイター観戦に行く?』などと、お誘いモードに入るかもしれません。

ただ、彼が大好きな事のはずなのに、これで反応がないときは彼女がいるか、見込みがないので、早々に諦めましょう。


 ○○さんも野球好きだったなんて!
 わたしもオリンピックを見てから秘かに興味津々なんです。
 でも、イマイチ分からないとこがあるんですよねぇ。
 よかったら、今度詳しくレクチャーしてください。


頑張ってください。